菅官房長官がワーケーションという働き方を普及していこうという発言がありました。
ワーケーションという言葉を初めて聞いたという人もいるかと思います。
ワーケーションとはワーク(労働)とバケーション(休暇)という言葉を組み合わせたものです。
そこで今回は、ワーケーションについて色々と調査してみましたので、ぜひご覧ください。
菅官房長官 「ワーケーション」普及で観光促進を #nhk_news https://t.co/wGBhIDFG4b
— NHKニュース (@nhk_news) July 27, 2020
ワーケーションとは
最初に説明したように、ワーケーションとはワーク(労働)とバケーション(休暇)という言葉を組み合わせた造語です。
労働と休暇と聞くと矛盾しているようなイメージですが、要するに旅行として訪れた観光地で仕事もすればいいじゃん!ということです。
最近よく使われているテレワークみたいな働き方です。それの仕事場所が変わったという感じですね!
今回のコロナ騒動では旅行業界が深刻なダメージを受けているので、ワーケーションが進めば確かに問題が少しは解決しそうなところもあります。
みんなが憧れる働き方ではないでしょうか。
ワーケーションのメリット・デメリット
ワーケーションとは確かに憧れますが、やはりメリット・デメリットがあります。
メリット
有給消化率が上がる
現在の日本での有休消化率は約49%で半分の人は有給を消化しきっていません。
その理由として同僚に迷惑が掛かる・有給がとりにくい雰囲気といったことがあります。
ワーケーションによって休暇をとりながら最低限の仕事もすれば休むことによる罪悪感なども減り有給を消化しやすくなります。
長期旅行ができる
旅行先で仕事ができるので、外せない会議はリモートで行なったり大事なメールのやりとりも旅行先ですることができます。
また、仕事にかかわっているという安心感もあるのでそういった理由で休暇出来ない人も長期的な旅行もある程度可能になります。
リフレッシュできる
いつでもバカンスや観光が楽しめるので、仕事で疲れたといった時でもすぐにリフレッシュすることができます。
遊ぶ時間と仕事をする時間を決めていれば、メリハリを持って業務に携わることもできますね。
デメリット
セキュリティ面が不安
普段から仕事をしている職場ではなく、旅行先での仕事となるので、パソコンのネット環境のセキュリティ対策などが必要になります。
また盗難される危険性もあるので、そういったところの管理も難しいところです。
労働時間の把握
仕事をしている本人しか労働時間が分からないので、勤務状況が複雑になってしまいます。テレワークをしている企業などは勤怠管理システムなどもキチンとしているため、そういったところは難しくないかもしれません
企業の事例は
海外ではかなりワーケーションが進んでいますが日本ではほとんど進んでいません。
いち早くワーケーションを取り入れた企業が日本航空(JAL)です。ここでは企業の事例としてご紹介します。
JALの取り組み
2017年にJALがワーケーションをトライアルし翌年の2018年に本格的に導入しました。
5日間国内外でワーケーションが可能で、なんとその5日間は出勤日として扱われるそうです!
航空会社が先陣を切っての導入はありがたいですね。
ちなみにこれのおかげで有給取得率があがったそうですよ。
ワーケーションを取り組んでいる自治体も
実はワーケーションは企業だけの取り組みだけではなく、日本にある自治体も積極的に参加している地域があります。
長期的に旅行に来てくれるのであれば自治体としてもありがたいということで、ワーケーションに対する支援を行っているんですね。
また、移住するというほどハードルも高くないので地域の活性化にもつながるといった意図もあるようです。
参加道府県
・北海道
・群馬県
・長野県
・和歌山県
・鳥取県
・広島県
・長崎県
参加自治体
・北海道北見市、富良野市、ニセコ町、俱知安町、中頓別町、斜里町
・岩手県八幡平市
・秋田県湯沢市、にかほ市
・埼玉県横瀬町
・神奈川県鎌倉市、逗子市
・新潟県妙高市、糸魚川市
・石川県小松市
・福井県福井市
・山梨県甲州市
・長野県長野市、松本市、上田市、諏訪市、小諸市、伊那市、駒ヶ根市、中野市、飯山市、茅野市、塩尻市、佐久市、千曲市、軽井沢町、立科町、下諏訪町、富士見町、山ノ内町、信濃町、原村、白馬村
・静岡県静岡市、下田市、南伊豆町、
・三重県志摩市
・京都府舞鶴市
・兵庫県新温泉町
・和歌山県和歌山市、田辺市、紀の川市、印南町、白浜町、那智勝浦町、串本町
・広島県呉市、福山市
・長崎県五島市
・鹿児島県錦江町、徳之島町、伊仙町
・沖縄県名護市
環境省から補助金も
コロナの影響で観光に打撃を受けているなか環境省が様々な対策としてワーケーションツアーなども企画しています。
旅行代理店もワーケーションツアーといったものを数多く紹介しているので、今後ワーケーションが普及していくことも増えてくるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、「ワーケーションとは?企業事例や自治体・環境省の補助金も」と題しまして、ワーケーションについて簡単にまとめてみました。
観光業を守ろうと色々と対策を打ち出しているので少しずつでもそういった方向にシフトしていければ良いですね!
最後までご覧いただきありがとうございました。