高梨沙羅さんがスキージャンプ団体に出場したものの失格となったことが話題になっていますね。
失格になったこともあり、スキージャンプ団体の日本の最終的な順位は4位となりました。
かなり健闘したものの僅かに表彰台に届かずという結果でした。
この件では、日本だけでなく他の国の選手もスーツ規定違反で失格になりましたが、もし高梨沙羅さんが失格じゃなかったら日本代表はメダルを獲得できていたのでしょうか…。
高梨沙羅が失格でなければメダル獲得可能だった?
スキージャンプ団体では1回目と2回目のチームの点数の合計で順位が決まります。
各チーム4人出場で1回目で失格となっても点数が無効になるだけで、2回目のジャンプに出場することはできます。
今回の北京オリンピック・スキージャンプ混合団体の結果はこのようになりました。
順位 | 国 | 点数 |
1位 | スロベニア | 1001.5 |
2位 | ROC(ロシア・オリンピック委員会) | 890.3 |
3位 | カナダ | 844.6 |
4位 | 日本 | 836.3 |
5位 | オーストリア | 818.0 |
6位 | ポーランド | 763.2 |
7位 | チェコ | 722.8 |
8位 | ノルウェー | 707.9 |
9位 | ドイツ | 350.9 |
10位 | 中国 | 229.8 |
1位・スロベニア、2位・ ROC(ロシア・オリンピック委員会)、3位・カナダとなり、日本はカナダにわずかに届かず4位という結果でした。
失格となった1回目の高梨沙羅さんの記録は124.5点と女子選手の中では、トップレベルの点数でした。
しかし失格となった場合の点数は無効となるため、日本代表の最終的な点数は、836.3点で総合4位となりました。
もし高梨沙羅さんが1回目で失格となっていなかった場合は、日本代表の点数は960.8点となっていました。
1位のスロベニアには届きませんが、ROCの点数を追い抜いて2位という結果となり、銀メダルも獲得可能だったようです。
もちろん他国にも失格となった選手が大勢いるため、確実に2位となっていたわけではありませんが、2位~4位は確実だったことは間違いないようです。
失格がなければメダルを獲得することは十分可能だったということもあり、高梨沙羅さんは競技後に泣き崩れてしまいました。
チーム関係者の方たちも高梨沙羅さんを擁護していましたが、自分の責任だという思いが溢れてしまったのかもしれませんね。
4ヵ国の選手が失格で順位に変化が
スキージャンプ混合団体の失格者が多数となったことは、出場国の多くが批判しています。
今回のスキージャンプ混合団体で失格となったのは10ヵ国のうち、日本、オーストリア、ドイツ、ノルウェーの4ヵ国です。
日本、オーストリア、ノルウェーの3ヵ国は、失格になっていなければ、最終900点を超えていたことも考えられ、2位以下の順位がかなり変わっていました。
ドイツは1回目に、個人戦2大会連続銀メダルの選手が失格となったことで全体9位となり、上位8チームが出場可能な2回目に出場することができなくなりました。
仮にドイツも失格となっていなければ、チェコが2回目で敗退していたということもあり、今回の問題は順位にかなり影響を与えたことが分かります。
今大会で初めて採用された競技だったので、初代王者という栄光はどの国も手に入れたかったに違いありません。
そんな中、このような結果となったため、国際スキー連盟のSNSアカウントには世界中から批判が相次ぎました。
まとめ
高梨沙羅失格じゃなかったらメダル獲得できていた?のかということについてご紹介しました。
失格となった選手がいなければ、各国の順位も大幅に変わっていたことになるため、世界中から批判が殺到している理由もわかりますね。
上位の順位争いに絡むことになる有力な女子選手ばかりが失格となったことも、何かしらの影響力が働いているのではないかと言われています。
今回の失格者続出問題はまだまだ静まりそうにないですね。