日産自動車の元会長カルロスゴーン被告が日産への刑事告訴を検討しているということが明らかになりました。
レバノンの事務所と自宅を捜索した関係者を刑事告訴のする予定とのことです。
ゴーン被告といえば数年前の楽器ケースでの日本脱出が話題になっていましたが、現在は逃亡先のレバノンで生活されています。
今回は日産の元会長であるカルロス・ゴーン被告のレバノンでの現在と居場所についてまとめます。
カルロスゴーンの現在は?

日産の元会長であるカルロス・ゴーン被告は金融商品取引法違反と特別背任の罪で逮捕、起訴されました。
2019年、保釈中の時に日本を脱出しレバノンに逃亡しています。
そんなゴーン被告ですが、レバノンでの現在はどのように過ごしているのでしょうか?
レバノンで自由な生活
カルロス・ゴーン被告はレバノンに逃亡したのち、インタビューや本の出版など公の場に姿を現すことも多くなっています。
レバノンの首都であるベイルートの高級ホテルに滞在しスキーを楽しんだり、友人の家でクリスマスをしたりと不自由のない生活を送っているとのことです。
なぜこのように自由な生活を送れているのでしょうか?
実は、ゴーン被告はレバノンで「巨万の富を築いた成功者」ということで国民から人気者となっています。
逃亡した時も国を挙げてのゴーン被告を支持していることから、日本とレバノンでの認識の違いは大きいようです。
仕事面でも現在活躍中
日本で起こった日産事件や日本の司法の問題など本にして出版したり、いろいろな国やメディアのインタビューに答えたりと、仕事面でも忙しいようですよ。

レバノン国内にある銀行や不動産などに莫大な資金を投資しているようで、金銭面での不安もないようです。
さらに、ゴーン被告は地元の大学で起業家向けのビジネスを始めたりと、レバノンの雇用の創出のために取り組んでいるようです。
地元のカスリク聖霊大学(USEK)を拠点にする事業には3つの目標があるとし、地元企業への訓練提供、幹部職への経営管理面での指導や起業での資金や助言の供与とした。訓練施設を設けて人工知能(AI)など新たな技術の習得を労働者に教授するともした。
本当に日本で逮捕されていたのか不思議なくらい自由なことをされているんですね…。
2021年9月27日には「カルロス・ゴーン 最後のフライト」というドキュメンタリー映画が放送されるなど、いまだに話題になっています。
現在のカルロス・ゴーン被告は生活面でも仕事面でも不自由のない生活を送っているようです。
コロナでレバノンを居場所にするのはヤバい?
レバノンではかなり自由に行動しているゴーン被告ですが、新型コロナウイルスの影響で苦慮しているとの噂もあります。
現在のレバノンはかなりの経済危機で2020年のインフレ率が84.3%、2019年以来レバノンの通貨であるポンドは90%も価値が下がってしまいました。
そういった影響で生活必需品の輸入も容易ではなくなっています。
ガソリンスタンドは数時間待ち
電力代、家賃などが払えずお店が閉まっている
医薬品の輸入が困難
十分な食料もない
といった状態がレバノン全土で発生しているため、ゴーン被告も被害にあっている可能性があります。
最近では銀行での預金引き台しの制限なども発生するようになりました。

ことしに入ってからは慢性的な電力不足による停電なども発生しており、普通に生活するだけでも大変なようです。
さらに近いうちにレバノンで内戦が発生するのではという話もでています。
お金は十分にあるカルロス・ゴーン被告ですが、レバノンの経済危機による影響はどうにもならないようですね。
現在も逮捕されない理由
レバノンでは自由な生活を送っているゴーン被告ですが、現在も逮捕されていないのは理由があります。
現在レバノンに滞在しているゴーン被告が逮捕されないのは、日本とレバノンで容疑者の身柄引き渡しをする協定を結んでいないからです。
レバノンに日本の司法の力が及んでいないため、レバノンで自由な生活ができています。

ですが、国際指名手配をされているので、日本と協定を結んでいる国(アメリカ・韓国)に出国すると、引き渡し義務が発生し逮捕される可能性もでてくるようです。
レバノン政府が出国禁止を言い渡しているので、レバノンに滞在していますがレジャーでの渡航や他国でのビジネス立ち上げなどは問題ありません。
日本に住まない限りは自由な生活を送れるのが現在のカルロス・ゴーン被告です。
まとめ
カルロス・ゴーン被告の現在とレバノンを居場所にしている問題についてまとめました。
自由な生活を送っているゴーン被告ですが、レバノンの経済危機によってはかなりヤバい状況となってきますね。
その前にレバノンから出国して別の国で生活することはあるかもしれません。
日本での逮捕はほぼ不可能となってしまいましたが、今後のゴーン被告はどうなっていくのでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。